事例-導入1年で散乱ゴミ3割減少
<独自の名称“アザプト・プログラム”>
麻布大学・環境政策学科の有志12名が、相模原市のアダプト・プログラム「街美化アダプト制度」に里親として参画しています。大学の名称にちなんで、ア ダプト・プログラムではなく“アザプト・プログラム”。
<活動の概要>
- ●活 動 の 開 始
- アザプト・プログラムを始めたのはH17年11月。以来約1年半に亘って活動継続。
- ●●対象となる場所:
- JR横浜線「矢部駅」から「麻布大学校舎」の間の道路の歩道両側=延べ475mと植樹帯。
- ●清掃活動と調査:
- 月2回清掃し全てのゴミを回収。回収後、ゴミをアイテム分類し個数と重量を数え、測定します。
<アザプト・プログラムの成果>
1.一年間で散乱ゴミが3割以上の減少
- 活動開始初期の3ヶ月の散乱ゴミの平均個数
(H17年11月〜H18年1月の6回の平均)=960個- 1年後の3ヶ月の散乱ゴミ平均個数
(H18年11月〜H19年1月の6回の平均)=636個- 減少率=1−(636/960)=34%
- 評価:月2回のアザプト活動の1年間の継続により、散乱ゴミが3割減少。
すなわち散乱ゴミの発生=ポイ捨て行為が3割減少したことを意味します。
2.考えられる理由=仮説(今後の検証課題)
| <仮説1> | 統一ウェア(ベスト)を着用した学生のの清掃活動そのものの視覚的な啓発効果 |
| <仮説2> | 「きれいな所にゴミは捨て難い」効果 |
| <仮説3> | アダプト・プログラム・サインボードの掲出によるポイ捨て抑止効果上記3点については、今後共同研究(下記参照)の中でさらに掘下げて行きます。 |

3.散乱ゴミのアイテム構成と減少寄与
●散乱ゴミのアイテム分類別減少個数


●「タバコの吸殻」が全体の5割
・導入初期(H17年11月〜H18年1月)の散乱ゴミ個数は導入初期の散乱構成グラフ合計で5762個(A欄) でした。この中で一番多いアイテムは「タバコの吸殻」で全体の51.8%(C欄)。 以下、「紙くずその他」が25.7%、「飲料以外の容器包装」が21.2%、「飲料容器」は1.3%。
●アイテム別の散乱減少寄与
・導入1年で散乱個数は合計1947個(B欄) 減少しました。減少内訳は、「タバコの吸殻」が1492個(全体の76.6%)と最大(D欄)。 散乱個数が多い「タバコ」が減少寄与も最多であることは当然ですが、散乱対策は、まず「タバコの吸殻のポイ捨て防止から」が実証されました。 ・次に注目されるのは「紙くずその他」。散乱構成は2位であるにもかかわらず、減少寄与が比較的少ない。 これは今後の研究テーマです。
<3者共同研究>
| 麻布大学、相模原市市民協働推進課、食品容器環境美化協会の3者は、互いに役割を定め、アザプト活動を推進し、その効果測定に関す
る共同研究を進めています。 今回は、「活動開始から1年の散乱ゴミの変化」にテーマを絞って実態をご紹介しましたが、これからは、①上記“仮設”の検証、②地域生活と散乱ゴミの発 生、③アザプト・プログラムがもたらす意識変化などに研究テーマを広げてチャレンジしていきます。 |


