農林水産省 食料産業局 食品製造課
課長補佐（食品第３班担当）　添野 覚 様

　受賞されたみなさん、おめでとうございます。
　今回、優良校として表彰され、推薦された各校におかれましては、日頃より空き缶やペットボトル等の散乱防止活動やリサイクル活動に積極的に取り組まれていると聞いております。これらの活動を通して培われた公共への奉仕の精神や、環境保全に対する意識は、必ず皆さんの今後の人生におきまして、また将来の日本の経済社会の発展に生かされるものと思っています。
　農林水産大臣賞を受賞されました福井県若狭町立三方小学校におかれましては、ラムサール条約湿地に登録されている三方五湖を校区に抱える環境を活かして、湖につながる川で地域住民や漁協、大学、行政と連携したさまざまな環境美化活動に取り組んでいます。水質を維持するために、地域住民とともに湖岸清掃活動を実施しながら、無農薬・有機栽培のゆりかご米づくりを行っています。また、田んぼでコイやフナを卵から生育し、その稚魚を湖へ放流する活動を通じて、命の源である三方五湖を知り、湖と共生する大切さを学んでいます。こうした取り組みは、地域美化の意識向上に資するところで、地域資源である自然環境と農林水産業の関わりに注目して行われる素晴らしい活動だと感じています。
　農林水産省といたしましても、農村や漁村の環境保全をはじめといたしまして、食品産業等と連携し、食品ロスや食品残さなど食品廃棄物の発生抑制に力を入れているところです。こうした取り組みにつきまして、ご参集のみなさま方のご理解とご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。

環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室
室長　小笠原 靖 様

　本日受賞されたみなさま、本当におめでとうございます。
　みなさんの熱心な美化活動が環境保全に寄与していることに、環境省としてあらためて感謝いたします。世界に目を向けてみますと、人口は増え続けており、比例して資源消費も増加しています。このペースで資源を使い続け無秩序に捨てていけば、いつか資源は枯渇し、環境も悪化します。また、今話題となっている海のプラスチックごみ問題も含め、ごみ問題は各メーカーが努力している中で、捨てる人がいるということが悪いわけであります。いかに資源を有効利用するか、環境に配慮した適正な廃棄をするかが大きな課題になっており、持続可能な社会環境をつくっていかなくてはなりません。
　そういう意味において、みなさんの活動はたいへん意義のある重要な取り組みだと感じています。今回、環境大臣賞を受賞された岩手県久慈市立小袖小学校は、25年にわたり地域のごみ回収を始めとしたさまざまな美化活動を行っていますが、地域住民と協力しているからこそ長年継続しているということに感銘を受けました。２０２０年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界からたくさんの方が来日されます。日本が美しい国だと感じてもらえるように、みなさんの美化活動が全国に広がっていくことを願っています。