県内一の規模を誇る干拓地、河北潟の近くに位置する同校では、2007年から児童が「河北潟調査隊」を結成し、多様な環境活動に取り組んでいる。主に5年生が総合的な学習の時間に、水質や動植物調査、農業体験などを通して河北潟の歴史や環境について学ぶ。水質検査では、目立ったごみが見られなくても、水質汚染につながる測定結果が出る現実を問題視するなど、身近な環境問題に触れながら実践力や思考力を養っている。また、同校に隣接した「中条公園」では、2、4年生が散乱ごみの回収活動を実施。公園内にある池は、用水路を通じて河北潟を行き来する魚が見られ、その調査などを行い豊かな自然を守るために自分たちができることを考え、美化活動に励む。それでもなくならないごみのポイ捨てを実感した児童は、散乱防止のポスターを作成し、公民館や店などに掲示を依頼。最終学年では、「親子資源回収」活動に取り組む。資源のリサイクルを行う過程で、今まで行ってきた河北潟調査と中条公園の美化活動にどんな意義や価値があったかを振りかえり、ふるさとへの愛着を育んでいる。