環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(大阪府 八尾市立曙川東小学校)


校内と学校周辺をきれいにしよう

曙川東小学校は八尾市の中心街から離れた田園地帯にあり、田畑や水路などののどかな景色が広がっています。こうした場所柄のため、放置自転車や廃車など外からの不法投棄も多い地域でした。いろいろな取り組みの中では、学校での空き缶回収をメインにしたリサイクルと収益金をもとにした校内美化、その取り組みを側面から支援する地域のクリーン作戦が活動の特色になっています。

毎週月曜日にアルミ缶回収

週に1回のアルミ缶回収

学校では、毎週月曜日に「アルミ缶を持ってきてください!」と児童集会で呼びかけ、火曜日に集めています。 袋に詰めてアルミ工場に売却。その収益金を花や野菜の苗、肥料、腐葉土の購入など校内美化に活用し、児童が環境問題を自分の問題として気づくような風土づくりに力を入れています。 また、給食の生ゴミや残飯は堆肥にして校内の畑で冬瓜、ぶどう、メロン、スイカなどを栽培し、みんなで食べて収穫の喜びを味わっています。

地域と一体となった美化活動

5年生は地域の農家で無農薬の野菜づくりや米づくりを体験するとともに、PTA、学校、地域が協力して学校や学校周辺の清掃、溝の掃除、除草を年2回行っています。学校周辺に捨てられた空き缶、放置自転車、ダンボール、雑誌などを福祉委員会の人たちと協力して撤去し、不法投棄された廃車も除去しました。全校と地域をあげたリサイクル・美化活動が徹底しており、地域の人々にも喜ばれています。

学校と地域をあげたリサイクル・美化活動

学校の声

環境美化は身近な問題です

児童・生徒の声
坂元勇真君

みごとに実ったメロン

毎週月曜日に児童集会で「アルミ缶を持ってきてください!」と呼びかけ、火曜日の朝に集めています。それを業者に買い取ってもらって、花や樹の苗にしています。給食の残飯を毎日埋めて堆肥にしているので、残飯が出ることはほとんどありません。冬は苗を入れる穴を掘るのが寒くてちょっといやですが、メロンができたときの喜びを思うとたいしたものではありません。 学校は畑に囲まれていて、毎日そこを歩いて通っているので自然は大切だなと感じます。 みんな仲良く毎日生ゴミを埋めているので、学校の生活にリズムがあります。環境美化は自分たちの身近な問題としてとらえていますから、賞をいただいたことはとてもうれしいです。なおいっそう努力して、すてきな学校、きれいな町にしていきたいです。

きれいな環境のあるところに人は育つ

先生の声
上田 実校長先生

私のモットーは「きれいな環境のあるところに人は育つ」です。空き缶回収をスタートに、収益金を校内美化(花や野菜の苗、肥料、腐葉土の購入)に活用し、児童が環境問題を自分の身近な問題として気づくような風土を培ってきました。活動の特色は、給食の生ゴミや残飯を堆肥にし、それを用いて校内の畑で作物を栽培し、収穫すること。児童にとっても、私にとっても収穫時は大いなる喜びとなります。5年生は地域の農園で無農薬の野菜作りや米作りを体験していますが、世代を超えたコミュニケーションを持つことができ、地域の活動の輪が広がっていっています。
環境美化は地域の人との協調が欠かせません。放置自転車や段ボール、雑誌などを福祉委員会の人たちと協力して撤去作業を行っています。自動車の関係機関の協力を得て廃車の撤去も行いました。
この賞をスタート地点だと思って継続していきたいと思っています。

関係者の声

地域と学校づくりの「いい関係」

曙川東福祉委員会委員長
山下 彬さん

美化活動で町は
見違えるようにきれいに

福祉委員会は、八尾市の小学校区に一つずつ設けられ、さまざまな地域活動のお手伝いをしています。曙川東小学校は田畑が多い市街化調整区域にあるため、自転車や廃車など外から不法に持ち込まれる粗大ゴミが多いんです。小学校の資源リサイクル活動を側面から支援するために、1年に1回、地域全体のクリーンキャンペーンを展開しています。きれいになればゴミの投棄もなくなります。ここ3~4年の美化活動の成果で、町は見違えるようにきれいになりました。
学校は植木や樹木が多いので、伐採やせん定、植木の手入れやグランドの除草、溝の掃除など、学校の清掃も地域の住民が協力して年に2回(8月、12月)行っています。子どもたちのアルミ缶回収にも積極的に協力し、地域と学校がタイアップしているので地域と学校づくりの「いい関係」ができているんです。これからも続けていきたいですね。

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