環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(大分県 竹田市立直入中学校)


年間を通して行われる多彩な美化活動

直入中学校は、大分県の南西部、長湯温泉で有名な竹田市直入町にある、全校生徒48名の中学校です。
校訓である「親和愛校」を基盤に地域の環境美化・保全活動を開始しました。
直入中学校では、年間を通じてボランティア登校、春の遠足時のごみ拾い、秋の町内親子ボランティア美化活動など多彩な清掃活動を展開しています。
その活動は、生徒会の立ち上がりからPTAの協力、地域全体で取り組む体制へと発展を示しており、活動の広がりを達成するにあたり学校の取り組みの意義は大きいと評価されています。

ボランティア登校では、各自ビニール袋を持参し、ゴミを回収しながら登校

地域と連携した活動を通じて生徒の美化意識が向上

さらに空きびん回収、落書き落とし等の活動も実施しており、活動にあたっては保護者、地域、小学校等と連携しています。
このような地域と連携した活動を通じて生徒にはごみを捨てない、分別処理の意識が高まるとともに、環境を大切にする意識、身の回りの美化意識が育成されています。

親子で実施している空きびん回収。収益金は、生徒会の活動資金になっている

学校の声

先輩たちから受け継いできた取り組みをさらに発展させていきたい

児童・生徒の声
石井 真さん(生徒会美化部長)

1月29日、私たちは校長先生に連れられて、「環境美化教育最優秀校表彰式」に臨むため東京プリンスホテルに行きました。私にとっては、はじめての東京でした。
モノレールに乗るのも初めての体験でした。空港でも駅でも、人の多さと動きの速さに目を奪われました。会場に着いてから3時間ほど余裕がありましたから、校長先生が東京タワーに連れて行ってくれました。どっちを向いてもビル群だらけでしたが、皇居や公園など緑の部分が思っていたよりも多くあって少しほっとしました。 環境への配慮もあるのだなと感じました。表彰式会場についてからは、開始時刻が迫るにつれ人が集まってきました。校長先生から話は聞いていましたが、私の予想をはるかに上回る人とカメラでした。ドキドキする緊張感の中で式が始まりました。私たちの通う直入中学校は、「散乱防止部門」で「協会会長賞」をいただきました。 私たちは、これまでいろいろな環境保護のための様々なボランティア活動に取り組んできました。ゴミや空き缶を拾いながらのボランティア登校(毎月1回)や春のお見知り遠足、小学生と協力して取り組んだ通学路の壁にあった落書きけし作業、幼稚園から中学校まで全部の親子でがんばってきた親子美化ボランティア活動などが最高の評価を受けて、みんなで大喜びをしました。
これまで長い間活動を受け継いできた先輩たちにも感謝しました。授賞式では、ステージに上がる前からとても緊張して足がガクガクしてきました。協会会長さんに礼をして副賞を受け取るだけなのに、膝の震えがとまりませんでした。式が終わった後、別のホールで懇談会が催されて、その中では自分たちで活動のプレゼンをしなければなりませんでした。その時も緊張して、のどがカラカラになりました。全国の人たちに直入中学校のことを少しでも知ってもらえてよかったです。
プレゼンを終えて、やっとおいしいお料理が目に入るようになりました。おいしいものが多すぎて困りました。学校に帰って、表彰式のことを全校に報告して喜びを分かち合いました。
この春からは、新たな取り組みとして、温泉組合のおじさんたちと協力して温泉街の中心を流れる清流・芹川の清掃活動を実施する予定です。先輩たちから受け継いできたいろいろな取り組みをさらに発展させていきたいと思います。

新入生を迎えての「春のお見知り遠足」。目的地まで側溝や道路脇のゴミを回収

小学生と協力して取り組んだ通学路の壁にあった「落書きけし作業」

「親子美化ボランティア」が全町民をあげたボランティア活動に発展

先生の声
藤村 暢 校長先生

私どもの直入中学校が、今回の表彰式で「最優秀校」を受賞し、恐縮しております。
これまでいろいろな取り組みを展開してきましたが、それほど特別なことをしてきたという意識もありませんでした。先輩たちが始めた活動を地道に継続させてきたものですし、少しずつ活動の幅を拡大・充実させてきただけのものです。
近隣の小中学校でも、お互いに刺激し合いながら同じような活動に取り組んでいます。
直入中学校が他と違う点を探すとすれば、毎年秋に行う「親子美化ボランティア」に幼稚園・小学校・中学校が合同で、一斉協働作業で取り組んできたことがあると思います。
それが、15年以上続き、一昨年からは町内の各自治会や老人会などもその輪に加わって、全町民をあげたボランティア活動に発展してきたことです。これは、私どもとしても大きな喜びでした。
今回の受賞は、全校50名足らずの小さな学校にとって、とても大きな励みになりましたし、子どもたちの自信にもつながります。
また、たいへんな副賞をいただき、これまで一緒に活動してきた幼稚園や小学校にも半分ずつ分け合い、喜びが3倍になりました。受賞を機に、さらに活動を継続・発展させていきます。本当にありがとうございました。

幼稚園・小学校・中学校が合同で取り組んでいる「親子美化ボランティア」

関係者の声

学校だけでなく地域全体に活動の広がりをみせていることも喜ばしいこと

石井 清美さん(保護者)

このたびは、最優秀校の表彰をしていただき、ありがとうございました。
娘が東京まで出かけて行きましたが、たいへん喜んで帰ってきました。田舎の子が、東京まで出かけて行くということだけでもたいへんな騒ぎなのに、立派なホテルの大ホールで表彰を受けるという晴れがましさに、当日を迎えるまでドキドキ、ワクワクしている様子が親として微笑ましくもありました。
我が家では大学生になった兄、高校生の姉に続き3人目の子どもで、親としてはこれまでの様々なボランティア活動の付き合いも大変なものがありましたし、時として面倒くさいなと思うことも何度かあったものです。しかし、わが子の心を育てるためのいい機会だと思いながら、一緒にがんばってきました。朝のあいさつ運動や、ボランティア登校、ゴミ拾い遠足など、子どもたちが育っていくためには必要だと思える活動がたくさんあります。
聞くところによると、生徒会と温泉組合が協力して、近々芹川の一斉清掃にも取り組み始めるということですし、学校だけでなく地域全体に活動の広がりをみせていることも喜ばしいことです。親としても、これからも子どもたちの後押しをしていくことをお誓い申し上げてお礼の言葉とさせていただきます。

保護者の方々もボランティア活動に協力してくれます

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