環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(愛知県 豊橋市立汐田小学校)


合言葉は「もったいない」

汐田小学校は、豊橋市・三河湾にほど近い場所に立つ学び舎です。
汐田小学校のリサイクル活動は、「ぼくらの名前はチームエコ、合言葉は『もったいない』~汐田小にリサイクルを広めよう」というスローガンでまとめられ、地域ぐるみの活動をしています。
児童会からの呼びかけでその活動は全校から家庭・地域にまで広がり、現在では地域住民のみならず地域企業から協力を受けられるようにまでなっています。

牛乳パックの回収・仕分けの様子。その後、障害者作業所に届けている

地域との双方向関係へ

本活動は、月2回の定期、または土日・長期休暇後等の随時に行われ、リサイクル可能な物を持ち寄り、生徒たちの手で回収・仕分けします。
アルミ缶・牛乳パック等の回収活動から始まり、5年目になる現在ではインクカートリッジ・ペットボトルキャップも対象になりました。また、この他にも校区内での「牟呂用水清流化運動」にも毎年参加しています。

この活動では、汐田小の4年生が中心に保護者、地域の方々と共同で参加し、牟呂用水の周辺を清掃していきます。生徒たちからの呼びかけで始まった汐田小学校の活動は、こつこつと地道な活動を重ねて、子どもたちと地域を繋いだ、双方向関係の活動を築き上げています。

「牟呂用水清流化運動」では、地域住民も鎌や軽トラック等で参加し、協力している

学校の声

自分たちでできる中でさらに新しい活動を考えていきたい

児童・生徒の声
上野 隆斗さん・田尾 晃さん(環境・福祉プロジェクトチーム)

このたびは、リサイクル活動部門で、環境大臣賞というすばらしい賞をいただくことができ、大変うれしく思います。ぼくたちの汐田小学校を推薦してくださった方々や、選んでくださった審査員の先生方にお礼を伝えたいです。ありがとうございます。
ぼくたちは、けっして特別なことをしてきたわけではありません。自分たちの手で、自分たちでできることをしようと考えて行動してきました。
ペットボトルキャップ集め、牛乳パック回収、インクカートリッジや空き缶回収、ベルマーク収集など、今では多くの学校で取り組んでいます。
ただ、ぼくたち汐田小学校の子どもは、先生や他の大人の人たちに言われて行動するのではなく、みんな自主的に活動していると自信をもって言えます。こうした、「普通の活動を5年間続けてきたことが認められたのです」と校長先生からお話を聞き、これからももっとがんばろうと思いました。
今年度はさらに、環境を広くとらえ、環境美化をめざすとともに福祉にも目を向け、障害のある方々の環境もバリアフリー化していこうと活動してきました。

環境大臣賞をいただいたことが、テレビや新聞で報道され、多くのみなさんからおほめの言葉をいただきました。また、「もっとリサイクルに役立てて下さい」と、今まで以上に学校に多くのペットボトルキャップや牛乳パックが集まるようになりました。この受賞をよい機会に、今までの活動を振り返り、自分たちでできる中でさらに新しい活動を考えていこうと思います。
関係者の皆様、このようなすばらしい賞をいただき、本当にありがとうございました。

回収したアルミ缶、インクカートリッジ、ベルマークは換金し、車いす購入代金にしている

「ぼくらの名前はチームエコ、合言葉は『もったいない』~汐田小にリサイクルを広めよう~」

先生の声
芳賀 豊 校長先生

本校は、平成18年度から「総合的な学習の時間」で、4年「環境」、6年「福祉」に取り組む中で、環境にやさしく、障害のある方々に少しでも役に立つようにと、リサイクル活動が始まりました。当初は、アルミ缶・牛乳パック、ベルマーク集めであったものが、年数を重ねるうちにインクカートリッジやペットボトルキャップも集めるようになりました。

また、活動学年も4年・6年から、児童会が全校児童に呼びかけるようになり、今では全学年にまでその輪が広がっています。5年前の活動を始めた頃は、少しの協力しか得られなかったのですが、今では地域の方々や企業などからの協力も得られるまでになりました。

リサイクルで得られた収益金は、毎年積み立てておき、まとまったところで車椅子を購入し、体の不自由な方々に役立ててもらっています。平成21年度末には、車椅子1台を近くにあるスーパーマーケットに寄贈し、喜んで使っていただいています。ペットボトルキャップは800個で一人分のポリオワクチンになるので、数えるのがたいへんですが多く集めるようにがんばっています。

この度、本校の実践が県内の関係諸機関及び関係法人様から推薦され、リサイクル活動部門で「最優秀校」として「環境大臣賞」というすばらしい賞を受賞できましたことは、この上もない喜びです。また、受賞後は新聞社やテレビ、ラジオなどのメディアにも紹介され、受賞の重さをひしひしと感じております。これも一重に、家庭・地域の皆様方のご支援とご協力のお陰とお礼申し上げます。

今後も、「ぼくらの名前はチームエコ、合言葉は『もったいない』~汐田小にリサイクルを広めよう~」の精神を大切にし、「環境」「福祉」を中心に今まで以上に環境教育を推進していく所存です。これまでの関係諸機関及び関係法人様からのご指導ご鞭撻に感謝申し上げ、受賞後の感想とさせていただきます。

活動を開始してから、子どもたちが「もったいない」ということを意識するようになった

関係者の声

親子で環境について話をするようになった

6年生保護者の方

テレビや新聞の報道で、汐田小学校が環境大臣賞を受賞されたとお聞きし、大変おどろきました。お恥ずかしい話ですが・・・、汐田小学校が数年前からリサイクル活動をされていたのは存じておりましたが、何も特別な活動をされているわけではありませんでしたので、特に気にもとめておりませんでした。
今回の報道まで、子どもたちが集めたペットボトルキャップや牛乳パックがどこに持ち込まれてどのように活用されているのか知りませんでした。
ただ、子どもたちが一生懸命に集めている姿を見て、親の私たちもつられて集めるようになった次第です。(今では、子どもをしのぐほどにリサイクルにはまってしまいましたが…。)この受賞を機会に、親子で環境について話をするようになりましたし、何より、親子いっしょにリサイクル活動をするようになりました。
親子の会話が増えたこともリサイクルのおかげでしょうか。

受賞に際し、校長先生から、「こうした地道な活動に子供たちがひたむきに取り組んできたことが評価されたのです」とのお話を伺い、保護者としても大変うれしく思います。また、そうした活動を支えてくださった先生方に感謝いたします。
受賞が決まってから、子どものリサイクル熱がさらにヒートアップしたようです。子どもにつられ、親の私たちも今一度環境について考え、今まで以上に汐田小学校のリサイクル活動にも協力していきたいと思います。

最後になりましたが、このようなすばらしい賞を子どもたちにくださった関係者の皆様に、子どもになりかわりましてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ペットボトルキャップは、業者に持ち込み、ポリオワクチンの寄付に協力している

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