環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(福井県・若狭町立三方小学校)


最 優 秀 校


活 動 内 容

湖岸清掃と無農薬の米作りで環境、生き物、地域との共生を学ぶ

緑豊かな山々やラムサール条約湿地に登録されている名勝「三方五湖」をのぞむ同校。縄文博物館や里山里海湖研究所などの学習施設が周辺に点在する恵まれた環境の中で、児童は住民や大学、漁協、行政とともにさまざまな美化活動に取り組んでいる。

地域に貢献する取り組みの一環として始めたのが、三方五湖のひとつ、三方湖の湖岸清掃活動。全校児童と地域住民あわせて 200 人以上が参加する一大行事で、湖岸に散乱しているペットボトルや空き缶、漂着ごみなどを分別しながら時間をかけて回収する。

その湖につながる川の上流で 8 年前から行っているのが、有機栽培・無農薬の米づくりだ。農家や住民の協力のもと、児童は、畦塗りや田植え、草取り、稲刈りを行う。こうした一連の工程を経て湖と田んぼのつながりを深く学ぶかたわら、田んぼでコイやフナを卵から生育し、その稚魚を湖に通じる川へ放流する活動にも取り組む。 湖や田んぼが命の源となり、生き物の「ゆりかご」になっていることを実感した児童は、育てた米を「ゆりかご米」と命名。地域のブランド米として、行政の協力を得ながら米の販売活動にも携わる。農薬を使用しないゆりかご米づくりは、すべて手作業で手間がかかる反面、河川や田んぼの水質改善、湖において多様な資源繁殖が見られるようになった。

里山里海湖研究所の相談員、小嶋明男さんは、「湖岸清掃活動やゆりかご米づくりを通して、環境意識が向上しただけではなく、地域の農業、漁業、行政、研究者といった各分野のスペシャリストたちとのつながりができ、学校を支える人的環境も整った」とメリットを強調する。

そうした住民との交流の中で感謝の気持ちが芽生えた児童は、地域の一員として湖を守る使命感を抱くようになった。湖と自分の生活がつながりあって共生していることを、三方五湖の世界農業遺産認定を目指すシンポジウム等で広く発信、地域の活性化を支えながら、ふるさとを誇りに思う豊かな心を養っている。

学 校 の 声

福井県若狭町立三方小学校のみなさん

「この取り組みを継続していくことの大切さを痛感しています。環境美化教育を通して、子どもたちの豊かな心を育てると同時に、ふるさとを大切にする活動をしてまいります。」

関 係 者 の 声

北陸地方連絡会議 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
中部支社北陸支店 支店長 石村 諭 氏(写真左)

「美しい湖、三方五湖を校区に抱える学校が受賞され、地域としても喜ばしい限りです。身近なこと、小さいことを含めて日ごろから行っている取り組みをもっと広げていきたいと強く思います。」

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