環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(鹿児島県・鹿児島市立西伊敷小学校)


最 優 秀 校


活 動 内 容

地域で励む資源回収や清掃活動が地球規模で考える素地を養う

鹿児島のシンボルで、今も噴煙が上がる活火山、「桜島」。その勇姿を見晴らせる同校では、緑豊かなロケーションを生かした取り組みが活発に行われている。1974 年の開校当初から地域を挙げて力を入れてきたリサイクル活動は、2007 年に「学校版環境 ISO 認定校」に認定されてから加速。毎月第 2 週目を「環境を考える週間」に設定、児童会主導で、住民の協力を得てアルミ缶などの資源回収、再生紙の有効利用といった省資源・リサイクルに取り組む。回収した分別ごみは、空き缶つぶし、袋詰め、資源物の重量、本数の集計など、地道な作業が続くが、児童は「西伊敷小エコ活動」と名付けて、節電や節水とともに熱心に行っている。

その根源にあるのが、「アフガニスタンの子たちへランドセルを贈ろう!」プロジェクトだ。使わなくなったランドセルを、長年にわたり、アフガニスタンの子どもに贈っている同校では、6 年生が総合的な学習の時間でそのしくみや意義について学んだ後、思い出の詰まったランドセルを送り出す。アルミ缶などの回収活動で得た収益金は、そのランドセルの送料に充てている。

こうした活動を通じ、自分たちの行う美化活動が人の役に立つことを体感した児童は、通学路のボランティア清掃にも励む。6 年生の伝統的な取り組みのひとつとして、多くの児童が毎朝7 時半前後に登校し、進んで掃除を行っている。

通学路の見守り活動を長年続けている住民の南貞雄さんは、「子どもや先生たちが一生懸命に掃除している姿を目にすると、本当に頭が下がり、地域も頑張ろうという気持ちになります。学校とPTA・地域が協力しながら学校を盛り上げていくことが、ひいては地域を盛り上げることにつながることを日々感じます」と手応えを語る。学校があって地域があり、地域があって学校がある。南さんは、年々その思いを強くしている。

樹木に囲まれた豊かな環境下で、住民に見守られながら育んできた児童の環境意識は今、SDGs に向かう。地域での活動をベースに、地球規模で考える素地が着々と整っている。

授 与 式

表彰授与に際し、コメントをいただきました。

◆ 石塚 宏志 校長先生

『この度は、文部科学大臣賞というすばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
本校の継続した環境教育の取組が認められ、うれしい気持ちでいっぱいです。これは、学校・家庭・地域が一体となって受賞できたものと考えています。今回の受賞を児童、教職員、保護者、地域の皆様とともに喜んでいるところです。
本校は、本年度で、鹿児島市学校版環境ISО認定校として14年目となります。これまでの実践を生かしながら「自然と生命」「つながり」をキーワードに、全教育活動を通して環境教育の充実を図るとともに、家庭や地域、かごしま環境未来館・鹿児島市役所環境保全課など各種団体と連携を強化して、エコ活動の輪をさらに広げていきたいと思います。
今後は、SⅮGs(持続可能な開発目標)も視野に入れながら、「地球規模で考え、足もとから行動する」を掲げて、“共生~ひと・もの・自然と共に生きること”、“人に優しく、環境にも優しい教育”を目指し、引き続き環境教育を推進していきたいと考えています。 本日は誠にありがとうございました。 』

◆ 末吉 昊斗 さん(生徒代表)

『今まで西伊敷小学校の伝統として続けてきたことが、全国で認められてとてもうれしいです。 これからもこの地球環境のための活動を後輩たちにつなげて、西伊敷小の歴史ある伝統を残していきたいです。本日はどうもありがとうございました。 』

<授与式概要>

  • 鹿児島市立西伊敷小学校(鹿児島県)
    日時 : 2021年2月2日(火)13:10~
    場所 : 鹿児島市立西伊敷小学校 校長室
  • 出席者 は下記の通りです。
    ・ 石塚 宏志 校長先生
    ・ 田中 秀明 先生
    ・ 生徒代表 末吉 昊斗 さん
    ・ 宮本 裕行 氏(鹿児島地連・サントリーフーズ株式会社)

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