環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(静岡県 富士宮市立富士見小学校)


子どもたちの疑問から始まった活動

「どうしてゴミの日に新聞が出ているの?」「すべて燃やされてしまう」「リサイクルできるのにもったいない」・・・・ 富士見小学校の「紙の日プロジェクト」は、子どもたちのこんな疑問からスタートしました。ゴミの日に出されている古紙をなんとか回収できないかと、 富士見小学校区コミュニティ推進協議会が協力し、平成16年に「紙の日プロジェクト」を立ち上げました。子どもたちが校内で古紙回収を行う一方、地域への呼びかけも積極的に進めてきました。

牛乳パックを整理するリサイクル委員会児童

古紙は毎月2回、1人1キロが目標

学校での回収は古紙、牛乳パック、空き缶、ダンボールなど多岐にわたっています。 「紙の日プロジェクト」は毎月2回、1人1キロ持参。牛乳パックや空き缶は常時回収BOXで回収し、 牛乳パックは毎日給食後に、洗浄、乾燥、片づけ作業を行っています。地域でも各地区毎に月に2回、回収日を決めて新聞紙・雑誌などを回収。還元金はパソコン室のエアコン購入など教育活動や、地域の子ども会の費用として活用しています。

牛乳パックを整理するリサイクル委員会児童

地域でもリサイクルへの意識が高まる

校内ではリサイクル委員会、環境委員会が中心となって各学級の黒板に「予告シート」を貼り、「ありがとうカード」を配付。牛乳パックの工作教室を開くなど活動を活性化させています。古紙や牛乳パックはリサイクルするものだという意識が身についてきました。
地域でも回収日を確認して出してくれる家庭が増え、分別回収への参加協力も高まり、ゴミ集積所の美化にもつながりました。

各学校から出た古紙をまとめる環境委員会の児童

学校の声

みんなの行動が賞に結びついた

児童・生徒の声
末村嘉紀君

環境委員会のメンバーとして朝、昼の時間を利用して各クラスのリサイクルボックスから古紙の回収をしています。家でヒモで縛って持ってくるので、それをほどいてまとめるのは大変な作業です。牛乳パックも、小さくたたんで持ってこられると、開くのも一苦労です。 でも、そういう資源がそのまま捨てられるのはもったいないから、みんなが持ってきてくれるのはうれしい。 全校生徒の活動が賞に結びついたのでもっとうれしいです。

オオムラサキが舞う風景が見たい

先生の声
清 知行校長先生

「ゴミの中から紙をなくそう」を合言葉に取り組んでいる「紙の日プロジェクト」は、循環型社会に向けて学校と地域が一体となって進める環境教育の一端を担う活動になっています。校歌に「オオムラサキやヒバリ舞う」とあるように、以前は当校周辺にも国蝶のオオムラサキが棲息していたようです。 平成17~18年の資源回収の収益金はオオムラサキが舞える環境づくり(「オオムラサキハウス」の改修など)に使いました。オオムラサキが飛ぶ風景が見られたら楽しいですね。

関係者の声

継続的、広範囲にわたるユニークな活動

PTA会長・コミュニティ推進協議会会長
南里昌彦さん

古紙回収活動の中心は子どもたちですが、PTAや区長さん、地区の団体も声をかけあって地域の全住民(約2500所帯)が参加する大きな活動になっています。子どもがいない家庭からもごくふつうに協力していただき、継続的、持続的かつ広範囲にわたって活動の輪が拡がっています。古紙の回収がむずかしくなっている現在、こうした取り組みを行っている学校は富士宮市内でもここだけ。非常に独創的でユニークなケースだと思います。こうした試みが他にも拡がったらいいですね。

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