環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(山形県 新庄市立新庄小学校)


指首野川のクリーン作戦

新庄小学校では、近くを流れる指首野川の水辺を学習環境として活用しようと、平成10年からPTAの親子行事として河川のクリーン作戦を開始しました。
19年には4つの町内と小・中・高校からなる「指首野川水辺の環境推進協議会」を発足させ、家庭と学校、地域が一体となった自然豊かな水辺の空間づくりを展開しています。その中で、学びの空間づくり、ボランティアの心づくり、環境保全の意識づくり、地域間・異年齢交流の場づくりに力を入れています。

学校・家庭・地域が一体となったクリーン作戦

5年生がホタル放流と水質調査

クリーン作戦としては、指首野川流域と各町内の公園の清掃を7月と9月に300名で行うほか、毎月2回の除草作業、ホタルの放流(4~7月)や川辺の美化活動(コスモスの栽培、5~10月)、水質調査(6月)、町内ボランティア清掃(8月)を行っています。 ホタルの放流や水質調査は、毎年、5年生が「総合的な学習の時間」に行い、同時に指首野川の水質調査も行っています。

総合的な学習の時間での水質調査

「環境ISO」で環境問題への意識が高まる

学校での取り組みとしては、5、6年生からなる環境美化委員会が中心になり、学校全体での「環境ISO」に取り組んでいます。学校や家での水や電気、紙の節約を呼びかけた結果、環境問題や省エネルギー問題に対する関心も高まりました。
一方、JRC委員会が中心になってアルミ缶の回収を行い、毎年、収益金で老人介護施設に車椅子を寄贈しています。

学校の声

今年もホタルが飛ぶのを見たい

児童・生徒の声
齊藤 充(みちる)さん

5年生によるホタルの放流

今回の受賞はとても光栄です。先生や保護者の方の指導、地域の人たちの協力、先輩たちや新庄小学校のみんなのおかげです。
学校での「環境ISO」の活動は、5、6年生の環境美化委員20人が中心になって行っています。5年生から活動に参加してきて、学校だけでなく、家にいても人がいない部屋の電気は消そう、水道のむだ遣いはなくそうと思うようになりました。
指首野川でのホタルの放流は「総合的な学習」の時間を使って5年生が行っています。私は去年ホタルの幼虫を見せてもらい、水質の調査もしました。指首野川の水はまだそんなにきれいじゃないけれど、今年もなんとか幼虫が育ってホタルが飛んでくれるよう祈っています。

学校と地域とのつながりを強くしたい

先生の声
山村 明徳校長先生

あいにくの雨天で屋内での
開催となった水辺のコンサート

今回の受賞は、地域ぐるみの私たちの活動の成果が評価されたものであると心よりお礼申し上げます。 新庄小学校は、「環境ISO」での水・電気・紙の節約の取組やアルミ缶回収による老人介護施設等への車椅子の寄贈を行ったり、町内毎に中学生と一緒になったゴミ回収のボンランティア活動をしたりしながら、指首野川をきれいな川にし、ホタルやイバラトミヨの棲める川にしたいという願いを持って「環境の浄化」に取り組んでいます。 私たちの学校だけの活動ではなくて、地元町内会や蛍の会、コスモスロードの会、川西町河川公園を愛する会、新庄中学校・新庄北・南高等学校の支えがあってこそ、 こういう賞をいただけたものと思います。これからますます地域や関係機関とつながりを持って活動を充実させていきたいと思います。

関係者の声

昔の川を取り戻し、子どもたちに返したい

指首野川水辺の環境推進協議会会長
長沼 敏さん

心のやすらぎ
コスモスロードづくり

第八回環境美化教育優良校等表彰で環境大臣賞を受賞できましたことは、今日まで、学校・保護者・地域民が一体となり、指首野川の水質調査や生物調査、ゴミ拾い活動等学校内外の美化活動に取り組んできた賜です。
私が少年だった時代には、川でカジカやヤマメ、ドジョウなどを捕まえたり、ホタルを観賞できたりしたものです。あの頃の川を取り戻し、これからの子供たちに返していくために、これからは、もっともっと地域の輪を広げて、水環境問題に取り組んでいく必要があります。
利雪・農業用水・生活用水などいろいろな水の用途があり、水問題の解決には時間がかかります。
しかし、今後とも地域が連携し、安全・安心で住みよい町にするために手を携えていきたいものです。これからも児童たちの活動、地域の取り組みを積極的に応援していきたいと思います。

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