環境学習支援

表彰校紹介・最優秀校(長野県 阿南町立阿南第二中学校 )


気象観測で環境問題を学び、河川清掃などで環境美化・保全活動を実践

阿南第二中学校は長野県下伊那郡にあります。高齢化率50%を超える山間地にある全校生徒数40名の中学校です。
同校では、環境教育の一環として昭和28年より気象観測を生徒が行っていますが、さらに環境教育の実践力を高めるために、昭和46年度より学区内3箇所の「河川清掃」活動を開始しました。その後、「環境整備作業」や「空き缶回収作業」、町有林である「紅樹山」(こうじゅさん)の下草刈り活動などを、生徒会が中心となり、地域住民と協力して積極的に行っています。

昭和46年度より始まった「河川清掃」活動

多彩な活動内容と地域住民との密接な連携

「河川清掃」活動は学区内3箇所、「環境整備作業」は郵便局、診療所、役場出張所、農協、保育園、駐在所、道の駅などの公共場所、紅樹山下草刈りは3へクタールの広さを対象としています。
空き缶回収作業は生徒の家庭や通学路などを対象に毎週月曜日、年40回実施しています。さらに、地域の公共の場所に花を飾る「花のオアシス運動」など、住みやすい町、観光客が気持ちよく訪れることができる町づくりに向けて積極的に活動しています。
学校協力会のボランティアの人たちや地域住民、企業の人たちなど、さまざまな人たちと連携し、今では地域ぐるみの活動へとその活動内容が広がっています。

地域のさまざまな人たちと連携し活動

学校の声

地域全体で受賞した賞

児童・生徒の声
金田 啓之君(生徒会長)

今回、このような農林水産大臣賞という賞をいただき、誠に光栄です。
しかし、今回、受賞できたのは、今までの先輩たちや活動に対して協力してくださる地域の方々のおかげなので、今回の賞は私たちの住む地域全体で受賞したものだと思っています。
今回、選考理由になっていました気象観測は、私の父や私の祖父まで行っていたものでした。これだけ長い間、観測してくださった先輩方は偉大です。
河川清掃は、今は年に1回行っています。毎年呼びかけると地域の方々が集まって、生徒の集めたゴミの回収を手伝ってくれます。
下草刈りは年に1回行い、貴重な植物を保護することによって景観を守っています。こちらも地域の方々が集まって、刈った草の回収をしてくれます。
地域の公共施設への花の配布は、今年度始めたものです。環境整備委員会を中心に全校40人で花を育てて配布しました。
あらためて振り返ってみると、本当に先輩方や地域の方々のおかげでこの賞を受賞できたんだと思います。今後もこの偉大な方々の仲間入りを果たせるように活動を続けていきたいと思います。

国の天然記念物「ハナノキ」の自生地で町有林「紅樹山」の下草刈り活動

学校の声

身近なところから地球規模の温暖化の問題等、環境美化に関心をもち、実践力を高めていきたい

先生の声
阿南第二中学校職員一同

長年にわたり、地域と連携をし、生徒会が中心となって継続された活動が評価されて大変うれしく思いました。
地域の皆様、特に「学校協力会」という学校支援のボランティア団体の皆様には、子どもを育むために全力で協力をいただき、感謝にたえません。
これからも身近なところから地球規模の温暖化の問題等、環境美化に関心をもち、実践力を高めていきたいと思います。
また、貴会を始め、関係の先生方にお礼申し上げます。
ありがとうございました。

地域の人たちも生徒の集めたゴミの回収に協力

関係者の声

地域を大切にする心、ふるさとを愛する心がさらに大きく育ってほしい

金田 栄二さん(阿南第二中学校 学校支援地域本部地域コーディネーター)

栄えある環境美化教育最優秀校に選定され、農林水産大臣賞を受賞できましたことを心から感謝申し上げます。
地域をあげて学校を支援する気風のある当地区では、阿南第二中学校の生徒の皆さんと共に、今後とも環境美化に向けての取り組みを発展させて行きたいと思います。
地域を大切にする心、ふるさとを愛する心がさらに大きく育ってほしいと願っています。

住みやすい町づくりのために地域の公共の場所に花を飾る「花のオアシス運動」

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