アダプト・プログラム

アダプト・プログラムの事例紹介


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2013年3月

青少年のアダプト活動を応援(広島県)

広島県アダプト活動

NPO法人ひろしまアダプトは、広島県内の道路・河川等あらゆる土木公共施設を対象としたアダプト活動を支援し、行政機関との連携を図りながら、行政と住民・民間団体等の協働による公共施設の適切な保全・活動及び環境保全、並びに公共施設の愛護機運の促進等を図るとともに、その活動を通して地域の活性化に寄与することを目的として、提案や活動を行っています。  

青少年アダプト活動支援に至った背景

NPO法人ひろしまアダプトでは平成22年度、「広島県アダプト制度推進事業に関わる調査」を実施しました。 まず現状の課題を把握するため、平成22年7月現在に認定団体として登録している433の個人・団体を対象に、アンケートを実施。一回当たりの参加者や清掃回数、ゴミの量や処分方法などについて調べました。

このアンケートの中で「活動を行う上で課題となっていることはありますか?」と質問したところ、最大の課題は「メンバーの高齢化」でした。 「高齢のメンバーばかりで、参加者確保が難しい」「高齢が原因で活動に参加できなくなる人が増え、どんどん参加メンバーが減っている」という切実な声が寄せられました。 高齢化を解消するためには、若い活動会員の確保が必要不可欠です。若者に参加してもらうには、青少年に「アダプト活動に参加することの意義・楽しさ」を知ってもらう必要があります。 そこで、現在頑張っている青少年の活動団体を応援する、コンテストを開催することになりました。

アダプトフォーラムinひろしま青少年活動コンテストを開催

中国・四国・九州エリアに総合スーパー「ゆめタウン」を展開する株式会社イズミは、2011年9月、「広島県と相互に連携し、協働による取組を推進することにより、地域のさまざまな課題に迅速かつ適切に対応し、地域社会の活性化及び県民サービスの向上に資すること」を目的として、広島県と包括連携協定を締結しています。連携項目は「県産品の販売促進に関すること」「子育て支援・青少年育成に関すること」「環境対策・リサイクルに関すること」などの10分野。広島県と株式会社イズミが連携して、他県で広島県産品の物産展を開催するなど、さまざまな活動を行っています。「青少年育成」や「環境対策」といった項目は、青少年のアダプト活動団体の応援にもつながります。そこで広島県と一緒に株式会社イズミに働きかけ「青少年を中心とするアダプト活動の支援」や「NPO法人ひろしまアダプトの活動」にご協力いただけることになりました。

単年度ではなく複数年一緒にやりたいという思いから、今後定期的に活動コンテストを開催することになりました。広島県内には766のアダプト活動団体があり、学校や子ども会、スポーツ少年団など青少年が中心になってアダプト活動に取り組んでいる団体は26あります。活動コンテスト開催にあたり、まずは広島市教育委員会に協力を要請。広島市立小中学校220校に案内文を送付して参加を呼びかけ。同時に私立学校にもそれぞれ案内を送付しました。また、奨励金を申請している397のアダプト活動団体にご案内を送付。NPO法人ひろしまアダプトのホームページでも、情報を告知しました。加えて、広島県庁記者クラブに情報を持ち込み(9月と1月)、活動団体の代表者に直接電話をしてコンテストへの参加を募りました。コンテストには9団体の応募があり、8団体が当日の参加を表明。平成25年2月2日に、2012年度アダプトフォーラム in ひろしま青少年活動コンテストが開催されました。

【-概要-】

■ 日時 : 2013年2月2日(土)13:00~15:30
■ 会場 : 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)中会議室
■ 主催 : NPO法人ひろしまアダプト
■ 協賛 : 株式会社イズミ
■ 協力 : 広島県、公益社団法人食品容器環境美化協会
■ 後援 : 中国新聞社

青少年アダプト活動団体発表の様子

 当日はそれぞれの団体が、自分たちがどのような活動を行っているかを発表しました。毎年小学校5年生全員が地域の人と一緒に緑化活動をする小学校、子ど も会主催活動の一つとしてゴミ拾いを行っている団体、生徒会執行部の呼びかけで集まった生徒が清掃活動に参加する高等学校、クラブ活動の一環としてアダプ ト活動に取り組む中高一貫校など、活動内容はさまざま。活動発表後は、NPO法人ひろしまアダプトのメンバーで「どのような賞がふさわしいか」を話し合 い、各団体を表彰しました。会場には広島県内のキャラクターも応援にかけつけ、大いに盛り上がりました。

広島県アダプト活動
  • << 当日のプログラム>>
  • 13:00 開会挨拶
  • 13:05 来賓挨拶
  • 13:10~13:59 青少年アダプト活動発表 第一弾
  • 13:59~14:09 10分休憩
  • 14:09~15:03 青少年アダプト活動発表 第二弾
  • 15:13~15:25 活動発表団体表彰式
  • 13:59~14:09 10分休憩
  • 15:13~15:25 活動発表団体表彰式
  • 15:25 閉会挨拶

受賞団体はこちらをご覧ください(NPO法人ひろしまアダプト内)(外部リンク)

成果と今後の課題

コンテスト当日に集めたアンケートには「普段の活動への励みになる」「他団体の活動事例が参考になった」との記述があり、青少年アダプト活動の広がりが期待されます。県は市町のアダプト担当者からは「子どもたちの頑張りに応えるために、もっとアダプト活動のPRをしていきたい」「高齢化で悩んでいる活動団体との仲介ができれば、もっと地域のアダプト活動が活発になるのでは」という意見が出ました。

青少年への呼びかけは他のアダプト活動団体にも広がっています。すでにアダプト活動が行われた地域では、これまで参加していなかった子どもたちやその保護者が一緒に活動するようになり、「新たな活動団体として登録しよう」という動きも出ています。

今後も毎年1月~2月に、このコンテストを行う予定です。今回は広島市内での開催となりましたが、来年度以降の開催地は地域性を考慮し、広島市内以外での開催も検討しています。

NPO法人ひろしまアダプトの詳しい活動内容はこちらをご覧ください。
NPO法人ひろしまアダプト(外部リンク)

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